■ 掛川城の歴訪と大井川鉄道沿いの川根温泉癒し旅 ■

室町時代に今川義忠が朝比奈氏に命じ築城した城で、天守閣が建てられたのは戦国時代の城主、山内一豊の時です。

当初は現在地の龍頭山より北東にある子角山に築かれ、現在地の城は1513年に築城された。 今川氏が武田氏、徳川氏から挟み撃ちになり、駿府城から掛川城に逃れた。


その後、徳川氏により開城してから徳川氏配下の石川氏城代の時代が続いたが、徳川家康が遠州から関東に移封されると山内一豊が城代になった。 現在の掛川城の縄張は山内一豊が基礎を築いた。 天守入口に山内一豊騎馬像が展示してあったのも頷ける。
御殿屋敷に向かう通路 通路を見上げると天守丸の石垣が…
本丸内の側道を天守丸に沿って白塀が続き、その先に御殿屋敷に下りる門があり、この石段を下りた。 本丸と二の丸は急斜面の土塁で容易に登れない事が良く判る。 二の丸に下りた左手に紅葉が映える垣根があり撮影。 この広場から御殿屋敷を正面から垣根越しに撮影。 また振り返ると天守丸の威容が素晴らしかった。
御殿屋敷に下りる門

本丸と二の丸は急斜面の土塁

垣根越しに御殿屋敷を撮影
御殿屋敷に下りる石段

紅葉が映える垣根

振り返ると天守丸の威容が素晴らしい

紅葉が映える垣根の奥に建物が見える。 回り込んで門に向かうと、女将が門前を清掃していた。 WEB作成で建物と園内の撮影許可をもらう。 門に二の丸茶屋の看板があり中に入った。 茶室は木造平屋建ての数寄屋造りの建物で景観と趣きのある茶室を演出していた。 大いに気に入り、茶室と庭園、天守を構図にして撮影。 縦、横、ズームを使い何枚か撮影した。 茶室では有名な掛川茶の煎茶や抹茶、お菓子を味わいながら日本庭園と掛川城を鑑賞できる。

二の丸茶屋入口

茶室と庭園、天守
茶室と庭園

掛川市二の丸美術館

茶室と並んで立派な建物があり、ここは掛川市二の丸美術館で展示内容を拝見すると、 近代日本画を収集した鈴木コレクションやタバコ道具、印籠、籐蔵具、書画等の精密工芸品が展示してある美術館でした。 ここから右手に御殿屋敷の裏側に向かいます。

御殿屋敷の裏側の建物は藩政を司る諸役所の建物で、その玄関(東側玄関)があり、 目付や奉行などの役職の部屋、警護の詰所、帳簿附けの所、賄い所、書庫などがある。

掛川市二の丸美術館前


御殿屋敷裏手の紅葉樹
御殿屋敷の裏玄関(東側玄関)

御殿屋敷の裏玄関(東側玄関)
裏玄関(東側玄関)から御殿の正面に向かった。 正面から一度出て四足門方向から御殿屋敷正面を撮影して再度、御殿正面の式台玄関を撮影。 この高い所から紅葉と本丸高石垣上の太鼓櫓が眺望できる。 御殿に入る前に御殿の庭に行ってみる。
式台玄関と入口門

紅葉と本丸高石垣上の太鼓櫓
式台玄関

御殿の庭
改めて御殿屋敷を庭側から撮影。 御書院の間(大書院)を全体に入れて撮影、そして御書院の間、長囲炉裏の間方向の御殿も撮る。 庭園の砂利が石庭模様で美しい景観だ。 当時の城主になった気持ちで屋敷や庭園を鑑賞して楽しむ。 屋敷の軒と松、そして天守の映像もお気に入り。 あらためて式台玄関に入った。
御書院の間(大書院)

御殿の庭から天守の眺望
御書院の間、長囲炉裏の間方向の御殿

式台玄関内

式台玄関内に入ると山内一豊公の甲冑、刀が展示してあり、左手に御広間の説明板がある。 それによると、「城主や家老など身分の高い人達の玄関にあたり、廊下の板敷は式台で城主等の駕籠をを着けた所です。」 と書かれていた。 玄関、式台が結構広い意味が理解できた。 玄関から左手に畳廊下が続き、その畳廊下窓側に太鼓櫓にあった大太鼓が展示されていた。

太鼓櫓にあった大太鼓は御殿内に展示 三の間、着物(打掛)が展示
最初の間は三の間で城主や家老に用向きの場合、この間に通され用件を済まします。 用件によっては、二の間や次の間に通される場合もあると説明書きがある。 次の間では城主と謁見できる身分の高い者だけが通された部屋で、その奥に御書院上の間(大書院)が続いている。
次の間 御書院上の間(大書院)

御書院上の間(大書院)で正座して撮影してから畳廊下方向を見ると、縁側越しに天守が良く見えた。 自分が城主のつもりで大書院から天守を眺めて構図を撮る。 結構いい感じ!\(*^_^*)/

御書院上の間(大書院)の奥に小書院、次の間、長囲炉裏の間と藩主の居間が続き、襖が開け放れているから細長い部屋のようだ。 小書院の奥に御用人部屋に向かう廊下があり、その廊下に掛川城主の家紋とふくろうの竹灯籠、そして数点の種灯りが幻想的に輝いていた。 竹細工の展示が素晴らしい発想で暗い廊下に煌びやかに点燈している。いい雰囲気です。

御書院上の間(大書院)から撮影

ふくろうの竹灯籠(左)と種灯り(右)

次の間、長囲炉裏の間前の畳廊下
畳廊下から撮影

別方向から撮影

藩主の間、歴代藩主の甲冑具足が展示

畳廊下に戻り長囲炉裏の間には松平忠喬、太田資俊の歴代藩主の甲冑具足が展示されている。 太田氏は太田道灌(江戸城を築城した武将)の一族です。

1600年(慶長5年)の関ヶ原の戦いの後、山内一豊は土佐一国を与えられ高知城に移封した。 その後、掛川城には多くの譜代大名が入ったが最後は太田氏(太田道灌一族)が入った。

何度か城の修復もおこなわれているが幕末の1854年(安政元年)に安政東海地震が襲い、掛川城も天守をはじめ多くの建物が倒壊した。 この時、政務所の御殿屋敷は1861年(文久元年)に再建されたが天守の再建は出来なかった。

御殿屋敷は江戸時代の藩の政治や大名の生活が窺える貴重な建物として保存修理もおこなわれ現在に至り、 1980年(昭和55年)に国重要文化財に指定された。

御殿屋敷の見学が終わり式台玄関を出る。 そのまま石段を下ると四足門に向かうが右側に深い濠がある。 この濠が三日月状の濠です。 約8mほどの深い濠で石垣も発見された。 このお濠と天守を撮影するのに中々構図が決まらなかった。 何枚か撮影した一枚を掲載。

再び四足門から本丸内に入り天守を再撮影する。 御殿屋敷の見学をしてるうちに天候は快晴になり絶好の撮影日和になった。\(*^o^*)/

天守と三日月濠

本丸から反対方向の出入口へ
本丸から天守丸を…


威容を誇る天守丸

西側の道路に出た

西側の道路に出ると県立掛川西高校の場所に出た。 ここが駐車場に向かう近道です。 駐車場で小休憩。 妻と一緒に車内、トランク内から荷物を一旦出し、これまでのお土産や荷物を整頓して荷崩れしないようにした。 最後にナビの設定を変更して、目的地を道の駅川根温泉、自宅にセット。 現在丁度12時だが空腹感が無いから途中で昼食を予定。

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■ 道の駅 川根温泉 ■
掛川城から道の駅川根温泉まで約37q。 国道1号線経由で走り、大井川の手前で以前走行した国道473号線に入ると見慣れた景観が見えてくる。 約50分ぐらいの時間です。 道の駅の駐車場に入り、温泉施設と離れた場所に駐車する。 (2013年9月以来の訪問)

デジカメだけ持って道の駅を散歩しようと端まで歩いて行く。 ここの道の駅は他と違い、いろいろな施設が充実している。
1.露天風呂からSLが見える日帰り温泉施設。
2.個性的な温泉付きのコテージの前を大井川鉄道が通る。
…があり、他にお食事処、休憩室、産直売店、足湯などが付帯施設がある。

道の駅川根温泉 大井川鉄道の車両通過
大井川の河川敷に出て一回り、物産館で買物をして河川敷に戻り石組のベンチで昼食をした。 物産館で買い求めたお弁当を広げながら係員に聞いた電車の通過時間を確認。 SLは冬の時期は整備のため運行しないと聞いてがっかりしたが、大井川橋梁を電車が通過する映像を撮影。
道の駅川根温泉の河川敷

川根温泉は豊富な湯量で施設のお風呂すべて、源泉かけ流しが特徴です。 露天風呂も男子露天風呂は五つあり桶風呂から石風呂等、面白い露天風呂でした。 産直売店にはお茶処静岡の川根茶が多種多様販売されていた。 妻のお気に入りは生シイタケでお正月用としていくつか買い求めた。

16時に道の駅を出発。 東京に向けて最初は国道1号線を走り、バイパス道は順調に走行できたが、沼津手前で混雑が増してきた。 沼津ICから東名道に入り自宅を目指したが平日で、事故渋滞が無かったので21時前に自宅に到着。 無事帰ることができ楽しい思い出になった。

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